【元塾生が語る】四谷学院の55段階個別指導、科目別能力別授業の実態を徹底解説。
受験勉強を始めるにあたって予備校に通うことを考える人もいると思います。
そこで今回は、四谷学院の55段階個別指導と科目別能力別授業の実態について、1年間通っていた僕が徹底解説したいと思います!
僕は高3の1年間四谷に通って、前期試験で広島大学経済学部に合格することが出来ました。
伸びでいうと、入塾前の共通テストが5割ちょいぐらいで、本番が7割ほどになった感じです。
まあ、京大を諦めきれず1年浪人することにしたのですが。笑
浪人期は四谷じゃなくて地元の個別指導塾に通って京大合格しました。
Contents
55段階個別指導のシステム
55段階個別指導のシステムについてお話します。
まず、55段階をとるとテキストが渡されます。
そのテキストを予習して授業に臨み、予習してきた範囲の小テストみたいなものをコピー機で印刷し、それを解いて先生に出して採点してもらうというかんじです。
また、合格点がテストごとに決まっていて、不合格になれば合格するまで受け直さないといけません。
一回の授業で印刷できるテストの数は3回までとなっています。
もし3個とも合格すれば残りの時間は自習ですが、3つとも進むのは稀です。
予習せずに授業中にテキストを勉強してもいいですが、全然進まないので3個分予習して授業に望むことをおすすめします。
メリット① 一対一で教えてくれる
1つ目のいいところはやはりこれですね。
一対一なので分かるまで教えてくれますし、こちらから聞けば何でも答えてくれます。
集団授業とは違い、一対一でわかっていないポイントだけを話し合うので非常に効率がいいです。
メリット② 記述もみてくれる
英語の和訳・英作、数学や国語の記述問題など、市販の参考書の答えだけではどうしても足りない時が来ます。
というのも、市販の参考書の答えというのは、その教科のプロが何日間も推敲を重ねて書いたものなので、制限時間内に解かなければならない受験生には書けないことがほとんどだからです。
人に見てもらって、どこが良くてどこが駄目なのかということを添削してもらう必要があります。
それを毎週してもらえるのは、はっきり言ってめっちゃでかいです。
メリット③ 勉強計画を立てる手間が省ける
受験勉強で何が一番むずかしいかって、勉強計画を立てることなんです。
教科の勉強で分からんことがあったら先生に聞くか、ネット調べたらいくらでも出てきますが
勉強計画というのは千差万別で誰の言う事聞けばいいのか分からなくなるときがあります。
その点、55段階は絶対に身につけておかないといけない知識がまとめられているので
主な勉強計画が「55段階をできるだけ早くおわらせる」というシンプルなものになります。
もちろん、英単語や古文単語などの暗記とかは自分でやらないといけないですが、基本は55段階に集中するのが良いでしょう。
僕は英語、数学、古文、現代文の4つを55段階でとっていましたが、古文、現代文に関しては55段階のテキスト以外で参考書は使わなかったです。
英語は単語帳と55段階とクラス授業のテキスト、
数学は55段階とクラス授業のテキストと青チャートを使っていました。といっても青チャートは高2で一通りやっていたので忘れない程度に見返す程度で抑え、ほとんどは四谷のテキストで勉強していました。
メリット④ ちょっと楽しい
55段階をとると、段位表?みたいなのが渡されて合格すると一個ずつはんこをもらえるんですよ。古典的なやり方ではあるんですけど、自分の頑張りが目に見えるのでちょっと楽しいです笑
デメリット① 自分の時間が限られている
ここまで55段階のいいところをお伝えしてきましたが、ここが残念だなあと思うところもあります。
1つ目は自分の時間が限られていることです。
55段階はテストを採点してもらって指導を受けるのですが、分かりやすくて解説が丁寧な先生ほど一人ひとりにかかる時間は多くなります。
結果、自分の番が短くなる、場合によってはテストを解くのに時間がかかって出すのが遅れると一回も指導を受けられないなんてこともあります。
ここのバランスが難しいところです。講師は変えられると思うので希望があれば変えてもらいましょう。
デメリット② 逆にもったいないときがある
2つ目はこれです。
これはどういうことかというと、55段階のテキストの構成として、受験に絶対に必要な知識を身につけようみたいな感じで、基礎が固まっている人が受講しても、元から解けていた問題をまた数ヶ月かけて復習していくみたいになってしまうんですね。そういう人は時間がもったいない場合もあります。
そういう人は55段階ではなくクラス授業を中心に、自分で演習をガリガリやっていって、そこで抜けていた基礎を見直すというふうにしたほうが良いかなと思います。
その基準としては、全統記述模試で偏差値65前後ぐらいかなと思います。
なぜこの基準かというと、偏差値60というのは基本と覚えるべき事項がしっかり身についていれば狙える数字で、そのさらにちょっと上の偏差値となるともうひとりで演習していっても差し支えないかなと思うからです。
もちろんその偏差値帯にいる人でも55段階やってなんの意味もないことは決して無いです!!
デメリット③ 答えがない
テキストの範囲が終わると志望校対策に入っていきます。そうなっていくと一筋縄で解けないことも多くあります。
普段の勉強なら分からない問題は答えを見ることができますが、55段階はそうはいきません。なにかひねり出せるまで考え続けるか白紙で出すかの二択しかありません。
1、2時間ぐらい考えて出した答案が0点で返ってくるとき以上の絶望を僕は感じたことがありません。笑
それぐらい心折れるときがあります。
これはホンマにどうしようもない欠陥だと思います。潔く白紙で出して解説聞くことも大事です。
能力別科目別授業のシステム
能力別科目別授業と大層な名前がついていますが、クラス分けを科目ごとにするだけで授業内容はふつーの予備校の授業と何ら変わりはありません。
ただ、四谷は先生一人に対して生徒の数が少ないみたいです。他の予備校に通ったことがないので他の予備校の雰囲気はわかりませんが。
まあ、生徒の人数少ないからなにか変わるのかとも思いますが。
メリット① 独学では難しい領域へ
四谷だけでなく予備校の強みってこれだと思います。
独学じゃちょいきついぐらいの内容をその教科のプロが教えてくれるのです。贅沢極まりないです。
最近武田塾さんとか自習型の個別指導が増えてきてるんですけど、考えてみてください。
初学者にいきなり本読めって言っても難しいですし、分かったと思っても表面の内容しか理解していないことがほとんどです。確かに授業と自習どちらが大事かと言われたら自習ですが、かといってそれ一辺倒になるのはどうかなとは思います。僕としては授業も受けたほうがいいいと思う派です。
メリット② 面白い
2つ目はこれですね。
どの先生に当たるかにもよるところはあるんですが、予備校の先生の授業って面白いんですよね。
僕は現代文が反吐が出るほど苦手だったんですが、現代文の授業が面白すぎて頑張ろうというきっかけをくれた第一歩でもありました。
英語も数学もどのクラス授業も一回も休まないどころか毎週楽しみに待っていた自分がいました。
デメリット① 量的には不十分
これが一番の問題ですね。
予備校の授業って一週間に一回しか進まないので、どうしても演習量が不足気味になってしまいます。
予備校的にはテキストだけやっていれば大丈夫と豪語するのですが、やはりそれだけでは少ないでしょう。ある程度自分で演習量を確保する必要はあると思います。
しかし、自分で言うのもなんですが、僕高校時代テニスめっちゃ強くて、インターハイとか全国大会行ったりして部活がめっちゃ忙しかったので、
例えば英語はクラス授業と55段階のテキストと単語帳以外何も使わず、何十周もするという勉強法をとり現役時代は広島大学に合格することが出来ました。
量は少ないですが、質はやはり良いのでテキストを完璧にすれば大抵の大学は戦えるかと思います。
デメリット② 55段階と連動しているわけではない
四谷の広告では、
クラス授業で「分かる」状態を、55段階で「できる」状態を作る!
みたいに流れていますが、この2つは結構別物です。
確かに似たような問題がでてくることはありますが、この2つがめっちゃ連動していて学習効果を倍増させる、みたいな構成にはなっていないので注意が必要かと思います。
なのでどっちかを取ったら、どっちも取ったほうが良いというわけでは無いので安心してください。
まとめ
今回は四谷の内情について徹底解説しました。
是非参考にして受験勉強頑張ってください!!
55段階
メリット
1、一対一で教えてくれる
2、記述もみてくれる
3、勉強計画を立てる手間が省ける
4、ちょっと楽しい
デメリット
1、自分の時間が限られている
2、逆にもったいない時がある
3、答えがない
クラス授業
メリット
1、独学では厳しい領域へ
2、面白い
デメリット
1、量的には不十分
2、55段階と連動しているわけではない