【徹底解説】Pn+1分のPnをするのはなぜ?
生徒からこんな質問を受けました。
「確率の範囲の、Pn+1/Pnのやつ教えて欲しいです。」と。
これは「Pnの一般項」がわかった時、最大値を求めるのに有効な解法となります。
Pnの一般項が分かって、Pnの最大値を聞かれたら、Pn+1/Pnを使うとうまくいきます。
ここはパターンなので覚えてしまいましょう。
なぜこうしたらいいのかはこのあと説明します。
ちなみに、Pn+1はPnのnをn+1に変えれば出てきます。
もしPn=n²+5ならPn+1=(n+1)²+5で出せます。
Pn+1とPnが出せたら、次はPn+1/Pnが1より大きいか小さいかで場合分けをします。
例えばですが、色々頑張ったらPn+1/Pn=(n-4)(n-6)/(n+1)(n-9)と出てきたとします。
Pn+1/Pn>1のとき、
Pn+1/Pn=(n-4)(n-6)/(n+1)(n-9)>1
(n-4)(n-6)>(n+1)(n-9) (分母を払う)
n²-10n+24>n²-8n-9
-2n>- 33
n<33/2=16.5
nは自然数であるので、nが1から16のときはPn+1/Pn>1、分母を払って、Pn+1>Pnが成り立つのです。
これはどういうことかというと、nが1から16のときはn項よりもn+1項の方が大きくなる、ということです。
1項よりも2項が(n=1)大きく、2項よりも3項が(n=2)大きく、・・・16項よりも17項が(n=16)大きくなるのです。
Pn+1/Pn<1のときは不等号が逆になり、
n>16.5
nは自然数だからnが17以上になるときにPn+1/Pn<1、分母を払って、Pn+1<Pnが成り立つのです。
つまり、n+1項よりもn項が大きくなる(n+1項の方が小さくなる)ということなので、
17項よりも18項が(n=17)、18項よりも19項が(n=18・・・と無限に小さくなっていきます。
以上のことを踏まえると
P₁<P₂<…<P₁₆<P₁₇>P₁₈>P₁₉>…となって、Pnが最大になるのはn=17だと分かるわけです!!