ルネサンスと宗教改革、矛盾していないか。
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たいようのブログ
生徒からこんな質問を受けました。
「なんでルネサンス以前の絵ってこんなに下手なんですか?」と。
確かに顔とか僕でも描けそうですし、遠近法とか影とかもなくて奥行きがない平面的な絵です。
結論から言うと、これは人間の視界は不完全なものであると考えられていたからなんです。
ルネサンス期以前のキリスト教世界では神に対して人間はゴミというように考えられていました。
そう、人間はゴミだったんです。
ゴミが見ているものをそのまま描いた絵なんてもっとゴミにしかならないのです。
だから人間の視界には自然と備わっている遠近感や光の機微などといったものは無視されて描かれていたのです。
しかし、日本の絵画などにも影響を受けながら、人間ゴミ理論が否定されていき、ルネサンス期の芸術が開花していったのです。